【キッチン・キット採用事例】 お客様の心をくすぐるオリジナルキッチン
【キッチン・キット採用事例】
お客様の心をくすぐるオリジナルキッチン
ekrea Parts(エクレアパーツ)から発売している「キッチン・キット」をご存じでしょうか?キッチンに必要な「キッチン天板+キッチンシンク+キャビネット」がセットになったベースキットです。
現場に運び込まれたら、あとはLDKのテイストやお好みに合わせて扉材を付け替えるだけ。そして、食洗機やコンロを設置すれば、自分好みのキッチンができ上がります。
今回は、軽井沢でキッチン・キットを採用したオリジナルキッチンの事例を紹介します。
目次
「オーダーキッチン」と「システムキッチン」のよさをカタチに
今回お邪魔したのは、軽井沢の建築施工会社「軽井沢建築社」が手掛けた建売住宅。木の温もりに包まれたLDKに「キッチン・キット」が採用されています。
まずは、所長の関さんに、採用の経緯を聞きました。
「当社の建売住宅は、軽井沢で別荘を建てたいといらしたお客様をお連れする、モデルハウスでもあるんです。ですから、これから家づくりをするうえで、より参考になるキッチンを採用したいと考えていました。キッチン・キットは、食洗機やシンクなど設備機器の選択幅にも自由度があります。天板や扉材など空間の構成要素も幅広く選択が可能で、インテリアに合わせやすい。そこで、今回の物件にも取り入れました」
軽井沢建築社では、ほかの物件でも積極的にキッチン・キットを採用しているそう。その理由を関さんは以下のように語ります。
「オーダーキッチンのようなクオリティを持ちながら、設計段階ではシステムキッチンのように計画がしやすい商品なんです。それぞれのいいところ取りをしたようなキッチンであることが魅力だとだと思っています」
天板や扉材を揃えシンプルで統一感のあるキッチンを実現
関さんは、キッチン・キットが現場の負担を軽減しつつ、お客様の要望にも応えられる商品という話もしてくれました。
「造作のキッチンを提案したいと思っても、キャビネット引き出し金物やシンクの位置、開口サイズなど、専門的な知識が設計者にも必要です。個々の部材を発注するのにも現場監督は手間が掛かります。しかし、キッチン・キットを採用すれば、積み木のようにキャビネットを組み替えることで、お客様のご希望に合わせることが可能です」
オーダーキッチンほどの自由度はないものの、造作キッチンを製作するのと比べると、作業を大幅に削減可能。さらに、複雑な金物やシンクなどの知識も不要。空間と合った扉材に張り替えれば、その家々に合った、オリジナルキッチンが手軽に実現できるというわけです。
こちらはW2550mm×D900mmのキッチン・キットⅠ型と、W2550mm×D650mmのキッチン・キットカップボードを組み合わせました。
素材はハイブリッドクォーツ(石英と純度の高いクォーツの微粒子のみを使用し、特殊な樹脂や繊維で合成された素材)を採用。
シンクとコンロ部分をくり抜き、シンク部分には人工大理石のカラーシンクを採用。シームレスで、目にも手にも優しい仕上げに。
「今回のテーマは、〝華美になりすぎず、カジュアルになりすぎない、落ち着いた上質〟です。その点ではハイブリッドクォーツのマットな質感と、それに寄せた単色メラミンの色合いがハマったと思います(笑)」
こちらはダイニング側から見たところ。ワークトップと色を合わせて、マットなグレーのメラニン扉を採用。キッチン本体と背後のキャビネットの素材を合わせたことで、統一感も出ました。そして、巾木はチャコールグレーに。フォルムが締まりました。
扉の内部もチャコールグレーに。収納する食器やコップが映えます。
細部にもこだわりを実現しています。
「手が触れるところも印象的にしたかったので、扉の取手も選定しました。結果として空間に調和する家具のようなキッチンになりました」
キッチン・キットならキッチン図面を作図する必要がない
関さんは、キッチン・キットへの理解の深さ次第では、さまざまなことが提案できると言います。
「承認図はエクレアパーツが作図してくれるので、いわゆるキッチン図面を作図する必要はありません。ただ、キャビネットの種類や展開などを理解しておかないと、お客様への提案ができませんので、その点は理解しておく必要があるかと思います」
こちらは、天板の図面です。
こちらはキッチン側の図面。、シンクとコンロの間にBOSCHの深型食洗機を設置しました。
キッチン・キットは、キャビネットや天板、設備機器が現場に搬入され、組み立て設置します。
「システムキッチンと同じように施工が可能で、作業量や期間、搬入は、それほど変わりはありません。ただ、メーカーから取り付ける職人が派遣されるメーカーのシステムキッチンと異なり、キッチン・キットは工務店が依頼し準備し、大工に説明する必要があります。そういった意味では、現場監督の仕事は増えると思います。ただ、造作キッチンのように材料をすべて手配する必要はないので、造作キッチンと比べると仕事量は少なくないですね」
背面の収納もキッチンと合わせて空間をより美しく
こちらの事例では、キッチンとテイストを合わせて壁側にカップボードを設置しています。キッチン・キットを採用すれば、こうしたプランも、効率的に実現できます。
天板、扉材、取手はすべて、キッチン本体と同じ素材。奥行きは60㎝とたっぷり取ったので、大皿も余裕で収納できます。
「これまでに多くのお客様に今回の建物を御覧いただきました。キッチン・キットでつくったキッチンに対する関心度も高いです。それぞれのお住まいで、インテリアに合わせて微調整が出来ますので、新築の依頼でも積極的に提案をしていきたいと思います」
キッチン・キットで手軽にオリジナルキッチンを
今回は、エクレアパーツ「キッチン・キット」の事例と、設計施工会社の所長に聞いた魅力やメリットを紹介しました。オリジナルキッチンをつくる際に活かしていただけましたら幸いです。
また、少しでもキッチン・キットが気になりましたら、他にも「キッチン・キットを活用した造作キッチン事例」を用意しています。下のボタンからご確認いただけます。木仕上のキレイな造作キッチンからサイズにこだわった造作キッチンなど、他の事例もぜひチェックしてみてください。
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