造作洗面台とシステム洗面台の違いと造作洗面台の事例
造作洗面台とシステム洗面台の違い
と
造作洗面台の事例
洗面台は、既成のシステム洗面台を採用するケースが一般的。しかし、過剰な収納や装飾が目につき、住まい手が望む暮らし方や、インテリアに合わない、と感じる方も少なくありません。
洗面カウンターに、本当に欲しいものを少し足すだけで、満足度の高い洗面台は実現できるものです。
住まい手の想いに寄り添う造作洗面台の魅力を、事例とともに解説します。
目次
造作洗面台とメーカーのシステム洗面台の違い

メーカーのシステム洗面台といえば、白い洗面カウンターとメラミン扉がついた下台が一般的です。さらには照明付きのミラーキャビネットがつくものもあります。
確かに、全部セットになっているので選びやすく、利便性が高いものになっているでしょう。
しかし、どの住宅・インテリアにも合うかといったらそうではありません。デザイン面でもそうですし、価格面でもそうです。
メラミン扉なので、洗面インテリア次第ではシステム洗面台は浮いて見えてしまうこともあります。そして、収納やミラーキャビネットも仕様がハイスペックであったり、大容量の収納のために、意外と洗面台に費用がかかってしまうと感じる人も少なくありません。
上記の理由から、「もっと必要な箇所にこだわり、不必要な箇所は削りたい。そして、インテリアデザインに合う洗面台にしたい」という方には、造作洗面台がおすすめです。
造作洗面台なら、「ミラーキャビネットでなく、ミラーを壁に貼るだけでいい」「下の収納は引出しでなく、オープンでいい」「その分、掃除しやすいカウンター/幅の広いカウンターにしたい」などの要望に応えられます。
造作洗面台にするなら、ボウル一体型の洗面カウンター「フレックスシンク」「セミオーダー洗面カウンター」がおすすめです。こちらは横幅W1800mmまで対応できます。さらに、制限内でボウル位置も左右に寄せることもできるので、ボウル横に化粧スペースを設けることもできます。カウンタータイプも複数あるので、洗面スペースに使い方に合わせて、お選びいただけます。
「フレックスシンク」「セミオーダー洗面カウンター」、2商品の違いについては下の記事をお読みください。
造作洗面台の事例①:フレックスシンク&木工事で木の温もりの洗面台が完成

こちらはフレックスシンクのハイバックタイプを採用して、つくった造作洗面台です。下台は木工事。シンクをセンターに配置し、左右に2段の棚を設けました。
シンク部分は幕板で隠し、コンセントとタオル掛けを付けただけの、シンプルなフォルム。木の温もりに包まれた家の雰囲気に、よくなじんでいます。
住まい手はこの棚に、ラタンのカゴを使っての収納。これがまた、自然素材をふんだんに使った造作洗面台に、ピッタリはまっています。
メラミン板の扉が付いたシステム洗面台では、実現できなかった、深呼吸したくなるような心地よい場所に。住まい手も大満足の造作洗面台が、フレックスシンクと木工事で生まれました。
造作洗面台の事例②:インテリアになじむシンプルな洗面台が簡単につくれる

これはフレックスシンクに、袖壁と幕板を付けただけの、シンプルな造作洗面台の事例です。
過剰とも言える収納やミラーが、当たり前のように付いているシステム洗面台の、対極にあるような造作洗面台。洗面台にかかる費用を大幅にカットでき、空間に広がりが生まれました。
住まい手から「収納は手持ちの家具を活用したい」、「車椅子が入る洗面台にしてほしい」といった要望があることも。下を空けた洗面台の方がいいケースもあると思います。システム洗面台では実現できないことも、「フレックスシンク」と「セミオーダー洗面カウンター」を使って造作すれば、簡単に実現できます。
造作洗面台の事例③:小さなスペースにすっきり収まる洗面台も得意

こちらはフレックスシンクのハイバックタイプを採用して、つくった造作洗面台です。下台は木工事。シンクをセンターに配置し、左右に2段の棚を設けました。
こちらは、フレックスシンク「フラットタイプ」を採用した例です。最大1800mmの幅がとれるフレックスシンクですが、このようなコンパクトなサイズの洗面台もお手のもの。
造作したキャビネットやミラーと合わせれば、狭いスペースにも、収まりのいい造作洗面台がつくれるのです。
造作洗面台の事例④:空間を演出する「家具」のような洗面台もつくれる

こちらはハイバックタイプのフレックスシンクを、家具工事でつくった下台と組み合わせた例。既成のシステム洗面台とは一線を画す、美しい洗面台です。
上で紹介した木工事でつくる造作洗面台と比べると、確かに費用はかかります。しかし、住まい手の満足度はプライスレス。家への愛着が増す造作洗面台が出来上がりました。
造作洗面台で満足度の高い洗面スペースに

「フレックスシンク」や「セミオーダー洗面カウンター」を使うことで、住まい手にシステム洗面台では実現できない満足感が生まれます。
また、設計者や施工者にとっても、作業負担を軽減でき、比較的安価に造作洗面台がつくれることは、大きな魅力ではないでしょうか。

ボウル一体洗面カウンター
FLEX SINK(フレックスシンク)
Flex Sink(フレックスシンク)は、洗面ボウルとカウンターが一体型になった洗面カウンター。こちらを使い勝手良く、また、インテリアに合わせたキャビネットの上に乗せれば、オリジナルの造作洗面台の出来上がりです。

セミオーダー洗面カウンター
洗面ボウルとカウンターを継ぎ目が目立たないシーム接着された洗面カウンター。洗面ボウルの位置を1mm単位で指定でき、端ギリギリまで寄せられるので、化粧スペースを確保したい場合にオススメです。